工業デザインコース

卒業生のグループ展をご案内します。

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工業ものづくりデザインコース 教授の酒井正です。

先日、卒業生(2018年度卒業 第5期生)が来校してくれました。卒業後の様子、仕事や普段の生活の様子などを聞くことができました。その中でグループ展を開催するお話があり、デザイン学部で学んだ経験とコースを超えたコラボレーションの様子が面白そうでしたので、このブログでご紹介します。

展覧会名:ノゾクハナゾノ
会場:自由帳ギャラリー(JR中央線高円寺駅北口徒歩3分)
会期:2023年11月10日(金)〜11月12日(日)12:00から20:00(最終日は18:00まで)
https://www.instagram.com/into_the_secret_nozokuhanazono/

この展覧会はデザイン学部で学んだ3人の卒業生によるグループ展です。
卒業生より直接展覧会についてのメッセージをいただいています。展覧会の案内ハガキと共にご紹介します。

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東京工科大学デザイン学部ブログをご覧の皆さまへ

私たち5期生OGで展示会を行う運びとなりました。
卒業から5年。それぞれ社会人となった私たちですが、ものづくり、表現することを続けてきました。
そしてこの11月、「6つのお花」をテーマに、3名それぞれの個性を活かした(アクセサリー・グラフィック・写真など)企画展示会を行います。
お越しの際は「ブログ見て来ました!」とお声掛けいただけたら嬉しいです。

皆さまのご来場、心よりお待ちしております。

(2018年度卒業 甲斐 彩音  石塚 沙織  高橋 慧)

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展覧会ハガキ(表面のグラフィック)

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展覧会ハガキ(裏面の案内)

 

コペンハーゲンでの国際学会「HCII2023」参加と都市交通のエスノグラフィ調査

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工業ものづくりデザインコース講師の相野谷威雄です。
今回は、デンマークの首都コペンハーゲンでの学会参加と、その際に実施したモビリティデザインのためのエスノグラフィ調査についてお話しします。(エスノグラフィの意味については後述します。)

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学会会場となったAC Hotel Bella Sky Copenhagen

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学会会場の入り口にて

 

学会は、最先端の研究や国際的な学術交流が盛んに行われる場です。
今回の「HCII2023」は、人とコンピュータの関わり合いや相互作用に関する国際学会ですが、次世代の自動車デザインに関する発表や討議も、自動運転や人間の認知機能などのテーマも含めながら行われています。

学会には、昨年度本学大学院を修了し、自動車関連企業に就職した小川拓海さんと共に参加しました。

私たちが発表した共同研究テーマは、「Study of HMI in Automotive〜 Car Design Proposal with Usage by the Elderly〜 」と題し、都市問題と高齢者のためのモビリティに関する最新の研究についてです。具体的には、高齢者用の自動車デザインにおいて問題となる乗り降りの問題を中心に、ドア形状を調査するための手法研究や、自動運転になった場合の操作性に関する研究などを発表しました。


発表後は、自動運転の自動車を作られている方や研究者など、様々な国の参加者から研究アプローチに関する共感と今後の展開に関するアドバイス等をいただき、新しい知識や視点を得ることができました。

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発表時の様子(写真左:相野谷、写真右:小川拓海さん)

世界中の国々や都市を訪れると、普段私たちが生活している環境との違いが発見できます。
せっかくコペンハーゲンに来たからには調査を!ということで、学会参加の傍ら、私たちは街に繰り出し、エスノグラフィ調査を行いました。
この調査方法は、人々の日常の様子や文化を深く観察・記録する手法で、都市や交通の背後にある「人々の生活」を深堀りします。

今回の調査ポイントとして、
・それぞれの交通手段が選択される背景について
・市民の日常はどのような移動ルーチンになっているか
・公共空間はどのように活用されているか
・モビリティに関連する文化や価値観にどのような特徴が見受けられるか
を中心に進めました。

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自転車用の道路も街中に整備

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水辺の街として水路も発達しており水上バスも運行している

学会参加とエスノグラフィー調査を通じて、コペンハーゲンの都市とモビリティの奥深さを感じる「都市の未来を探る旅」となりました。自動運転による移動手段が増え、移動の価値も変わってきます。これまで移動が不自由だった人も気軽にできるようになります。移動中も様々なことが同時にできるようになり、新たなライフスタイルが生まれるかもしれません。これらを実現できるように考えるのがデザインだと思います。

これからも、実地調査と学術的なアプローチを組み合わせて、よりよい都市の未来を創るためのデザイン研究を続けていきたいと思います。

 

◯参加申し込み受付中(10月28日開催)
東京工科大学デザイン学部&日本工学院専門学校デザインカレッジ公開講座
「次世代のモビリティデザイン教育の可能性を考える」
https://www.teu.ac.jp/press/2023.html?id=193


(C)2012 Tokyo University of Technology, School of Design.