2026年度を迎えて ― 社会とつながるデザイン学部の新たな実践
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こんにちは。デザイン学部長の酒百宏一です。
新年度が始まり、デザイン学部でも新たな学びやプロジェクトが動き始めています。
今年度は、AIやデジタル技術を活用した教育プログラムの展開、地域・企業との共創活動、国際的な交流の広がりなど、学部としてもさまざまな実践が本格化する一年となります。
デザイン学部ではこれまでも、「実学としてのデザイン教育」を軸に、社会とつながる学びを大切にしてきました。単に知識や技術を学ぶだけではなく、実際の地域や企業、現場と関わりながら、課題を発見し、自ら考え、提案し、形にしていくことを重視しています。
今年度は、昨年度よりスタートしたいくつかの取り組みが2年目を迎え、継続的な教育実践として少しずつ発展しています。
例えば、大学全体で進めている「戦略的教育プログラム」では、AIやデジタルツインを活用した新しいデザイン教育に取り組んでいます。
AIと協働しながら地域ブランディングとしてのクラフトビール開発を行うプロジェクトでは、「AIでつくる」のではなく、「AIとどう共創するか」という視点から、デザインの本質を考える実践が進んでいます。
大田区のクラフトビールブルワリー3社に対するプレゼンテーションの様子
また、包装機械工業会との共創プロジェクトも2年目に入りました。学生たちは、業界の魅力や社会的役割をどのように若い世代へ伝えるかを考えながら、視覚・情報デザインの視点を活かした提案に取り組んでいます。
さらに、昨年度より開始した「社会連携実習」も2年目を迎え、大田区との連携も本格化しています。今年度の学生たちが地域課題に向き合う4つのテーマが決まりました。
- 「若者の自転車ヘルメット着用促進」(都市基盤管理課)
- 「蒲田駅西口で残したい街並みや文化」(鉄道・まちづくり課)
- 「若者が共感できる暮らしの情報とは」(広報広聴課)
- 「地域で活躍できる若者を増やす生涯学習」(地域力推進課)
学生たちは、実際に地域や行政担当者との対話を重ねながら、調査・企画・提案を行い、デザインを通じた社会課題へのアプローチを実践していきます。
大田区職員や自治会代表者と学生チームによるディスカッションの様子
加えて、本年度は海外大学との交流や留学生との学びの機会もさらに広がり、多様な文化や価値観に触れながらデザインを考える環境も少しずつ充実してきています。
また、2026年度に迎える大学創立40周年に向けて、学部としても社会へ向けた発信や公開企画などを検討しています。これまで積み重ねてきた教育・研究・社会連携活動を、より多くの方々に知っていただく機会にしていきたいと考えています。
デザインは、単に「形をつくる」ことではなく、人や地域、産業、社会と関わりながら、新たな価値や関係性を見出していく営みでもあります。
本年度も、学生たちが多様な人々や社会との接点の中で学び、自分自身の問いを深めながら、それぞれの未来へ向かって歩んでいけるよう、教育・研究活動を進めてまいります。





