« 2026年1月 | トップページ | 2026年3月 »

2026年2月

「昭和100年パッケージ プロのデザイナーが考える、もしも昭和が続いていたら?」展の紹介

デザイン学部教員の暮沢剛巳です。今回は監修を務めた展覧会を紹介します。

 

食品、化粧品、医薬品、家電製品など、世の中には多くの商品が売られていますが、これらの商品を店頭に並べ、お客さんに買ってもらうためには、瓶や缶に詰めたり、箱に梱包したり、包装紙に包んだりする必要があります。これらの容器や梱包をデザインするパッケージデザインはデザインの専門職の1つであり、企業などでパッケージデザインの仕事に携わっている多くのデザイナーが所属しているのが、1960年に設立された日本パッケージデザイン協会(JPDA)という組織です。

251205_jpda_100____1

 

この展覧会は、2025年がちょうど昭和100年の節目に当たることから、タイトルにもある通り、「プロのデザイナーが考える、もしも昭和が続いていたら?」という趣旨でJPDAが企画しました。展覧会は過去100年間の様々なパッケージデザインを10年単位で紹介するパネル展示と現代のデザイナーの創作展示の二部構成で、私は前者のアーカイブ監修を担当しました。耳慣れない言葉だと思いますが、簡単に言えば、パネルに掲載されている商品の情報や年表が正しく表記されているか確認し、それぞれの時代のパッケージの特徴を簡潔に説明する仕事です。このパネル展示には、私が大学で担当している「デザイン史」という授業で扱っている情報も数多く含まれていました。

 

Img_0960

展覧会の会期は12月23日~30日の1週間しかなかったのですが、会場(渋谷ヒカリエ8/CUBE)のアクセスが良かったことも幸いし、多くのお客さんが来場してくれました。

26日にはトークイベントが開催され、3名の有名企業のデザイナーとパッケージデザインについて様々な討議を行いました。日頃何気なく手にしている商品のパッケージにも、デザイナーが様々な創意工夫を凝らしていることを感じ取ってもらえれば幸いです。

 

|

チームでつなぐ「幸せの観覧車」

こんにちは。デザイン学部空間デザインコース3年の渡部月琴です。

今回は、東京工科大学デザイン学部の工業・空間デザイン系2年生と3年生が合同で取り組んだ、「かまたえん」との観覧車プロジェクトについてご紹介します。

このプロジェクトは、東急プラザ蒲田屋上にある遊園地「かまたえん」のシンボルである「幸せの観覧車」を題材に、「どんな人が、どんな気持ちで乗るのか」「空の上で、どんな時間を過ごしてほしいのか」といった問いをもとに、新しい観覧車ゴンドラをデザインする授業課題として2年生を中心にスタートし、私たち3年生はその制作を展示に向けてサポートする形で参加しました。

2年生が取り組んだ授業の様子は以前のブログ記事に掲載しています。 
工業・空間デザイン系2年生が挑戦した「幸せの観覧車」特別授業の成果展を開催します。

 

Image1_20260220150101

3Dモデリングに向けて現場調査をする様子 

 

制作は、ダンボールで観覧車のゴンドラをつくる模型制作班と、3Dデータ上で蒲田の街や観覧車のある空間を再現するデジタルツイン※班の2つに分かれて進めました。

※デジタルツイン:実在する場所や建物をコンピュータ上に再現し、その中でデザインや動きを検討できる仕組み。


蒲田の街並みや、かまたえん、ゴンドラなどをつくる中で、3年生の私たちは2年生の担当として付き、分からないことや効率の良い作業方法を一緒に考えながら取り組みました。

Image2_20260220150101

蒲田の街を臨みながら作業する様子

 

私自身も、デジタルツインの制作では分からない点が多く、得意な友人に聞いたり、試行錯誤を重ねながら作業を進めました。今回のプロジェクトは制作物の量も多く、1人で進めるとどうしても時間がかかってしまいます。しかし、役割を分担し、相談しながら進めることで、短時間でも完成度の高い作品を作ることができたと感じています。

Image3_20260220150101

展示の様子(右に制作した1/6模型、奥のスクリーンにデジタルツイン動画)

 

このプロジェクトを通して、技術だけでなく、人と関わりながら進める大切さも改めて実感しました。分担することで大変なこともありましたが、その分、完成した時の嬉しさも大きかったです。

 

今後の制作でもこの経験を活かし、より良いものをつくれるようにしていきたいです。

|

« 2026年1月 | トップページ | 2026年3月 »