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湖北美術学院(中国)で行われた国際会議に参加しました

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空間デザインコース教授の宮元三恵です。

今年4月に中国・湖北美術学院で開催された国際会議『The EMERGENCE』に参加しましたので、その様子をご紹介します。

湖北美術学院の創立105周年を記念して開催されたこの会議では、世界約20カ国・地域から集まった研究者・教育者・デザイナーがパネラーとして、学際的・異文化交流の視点からデザインの未来を考えることを目的に様々な展示や発表、討論を行いました。

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参加したパネラーとの記念写真

 

国際会議のタイトル『The EMERGENCE(出現・創発)』は、新しく何かが現れることを意味しますが、昨今のテクノロジーの発展とともにこれからさらに必要となる、文化や国、専門性を跨ぎ、幅広い連携でデザインの未来を考える重要性を示唆している言葉でもあります。

私は、子どもや障がいのある人、地域の人たちと一緒に行う空間づくりの実践の紹介を通じ、多様な人とのデザインの協働が社会にもたらす可能性について発表しました。会場からは、日本と同様に高齢化社会を迎える中国において、様々な人々との協働の姿を考えるコメントなどが寄せられました。

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「一緒につくる:多様な立場の人とのデザインコラボレーション」をタイトルに行った講演

 

会場となった湖北美術学院は、中国でもっとも古い美術学校として長い歴史を持ち、現在も中国の美術教育の重要な拠点として、伝統的な美術から最新の技術を応用した美術デザインまで幅広い研究教育を行なっている大学です。

海外からの学生も多く、キャンパスでは日本を含む海外からの多くの留学生にも出会うことができました。

キャンパス内には、一般に開かれたギャラリーなどを通じて、美術やデザインを積極的に発信していることも印象的でした。

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1920年創立時の大学校舎

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一般公開で研究展示を行うキャンパスギャラリー

 

また、今回の国際会議では東京工科大学デザイン学部と湖北美術学院との交流調印式も行い、湖北美術学院をはじめ今回参加したパネラーの皆さんと、本学デザイン学部との今後の交流について幅広い視点から意見を交わすことができました。

今回をきっかけに、『The EMERGENCE』という会議タイトルが示すように、文化や国、専門性を超えた幅広い連携によって、デザインの未来を共に考える協力が今後さらに広がっていくことを楽しみにしています。

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湖北美術学院とデザイン学部との交流調印式

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今後の交流に向けての意見交換

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国際会議を終えた参加パネラー

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(C)2012 Tokyo University of Technology, School of Design.