「動く空間 - 紙でつくるモビール -」ワークショップ を開催しました!
こんにちは。空間デザインコース助教の小山祐輔です。
少し時間が経ってしまいましたが、昨年11月に開催された講座の様子をご紹介します。
2024年11月17日(日)・24日(日)の2週にわたり、大田区生涯学習講座「深める・つながる講座」の一環として、本学との提携講座「動く空間 - 紙でつくるモビール - 」ワークショップを開催しました。
この講座は、紙と針金を使ったオリジナルのモビール制作に挑戦するワークショップです。
ワークショップのポスター(本学大学院生によるデザイン)
学生によるモビールの参考作品
制作に取り掛かる前には、モビールの成り立ちや背景に触れながら、「動く彫刻=モビール」の創始者として知られるアメリカの彫刻家アレクサンダー・カルダーの作品を起点に、日本文化における「間(ま)」の概念など、空間デザインに関するレクチャーを実施しました。
レクチャーの様子
1週目は「モビール・空間・デザイン」に関するレクチャーを行い、紙を使った小さなモビールの試作と、次週の制作に向けた素材や形状の検討を行いました。
2週目は、自宅で考えてきた案をもとに本格的なモビールを制作し、講評会を実施しました。
制作の様子
モビール制作では、「釣り合い」の原理を活かしながら、素材や重さ、支点の位置を調整し、自分なりのバランスを見つけていきます。紙を切る、貼る、針金を曲げる、吊るす……そうした行為を繰り返しながら、参加者それぞれが空間を感じ、制作していきました。
初めて扱う素材に苦戦しながらも、皆さんの集中力と創意工夫によって、どの作品も個性豊かで完成度の高いものとなりました。
参加者による成果物
また、制作中は本学学生(空間デザインコース)がアシスタントとして丁寧にサポートに入ってくれました。
制作の様子
今回の講座では、単に作品を作るだけでなく、「なぜその形なのか」「どこに重心を取るのか」といった問いを立てながら、自分の手でそれに答えるプロセスを重視しました。
日常生活ではなかなか味わえない「考えながらつくる」「つくりながら考える」時間。
これこそが、デザインの本質であり、楽しさでもあると改めて感じた2日間でした。
参加者同士で意見交換する様子
参加された皆さま、そしてご協力いただいた大田区職員の皆さま、学生アシスタントの皆さんに心より感謝申し上げます。
今後も地域と大学をつなぐ学びの場として、こうした取り組みを続けていきたいと思います。
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