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2025年5月

「動く空間 - 紙でつくるモビール -」ワークショップ を開催しました!

こんにちは。空間デザインコース助教の小山祐輔です。

少し時間が経ってしまいましたが、昨年11月に開催された講座の様子をご紹介します。

2024年11月17日(日)・24日(日)の2週にわたり、大田区生涯学習講座「深める・つながる講座」の一環として、本学との提携講座「動く空間 - 紙でつくるモビール - 」ワークショップを開催しました。

この講座は、紙と針金を使ったオリジナルのモビール制作に挑戦するワークショップです。

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ワークショップのポスター(本学大学院生によるデザイン)

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学生によるモビールの参考作品



制作に取り掛かる前には、モビールの成り立ちや背景に触れながら、「動く彫刻=モビール」の創始者として知られるアメリカの彫刻家アレクサンダー・カルダーの作品を起点に、日本文化における「間(ま)」の概念など、空間デザインに関するレクチャーを実施しました。

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レクチャーの様子

 

1週目は「モビール・空間・デザイン」に関するレクチャーを行い、紙を使った小さなモビールの試作と、次週の制作に向けた素材や形状の検討を行いました。

2週目は、自宅で考えてきた案をもとに本格的なモビールを制作し、講評会を実施しました。

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制作の様子

 

モビール制作では、「釣り合い」の原理を活かしながら、素材や重さ、支点の位置を調整し、自分なりのバランスを見つけていきます。紙を切る、貼る、針金を曲げる、吊るす……そうした行為を繰り返しながら、参加者それぞれが空間を感じ、制作していきました。

初めて扱う素材に苦戦しながらも、皆さんの集中力と創意工夫によって、どの作品も個性豊かで完成度の高いものとなりました。

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参加者による成果物

また、制作中は本学学生(空間デザインコース)がアシスタントとして丁寧にサポートに入ってくれました。

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制作の様子

 

今回の講座では、単に作品を作るだけでなく、「なぜその形なのか」「どこに重心を取るのか」といった問いを立てながら、自分の手でそれに答えるプロセスを重視しました。

 

日常生活ではなかなか味わえない「考えながらつくる」「つくりながら考える」時間。

これこそが、デザインの本質であり、楽しさでもあると改めて感じた2日間でした。

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参加者同士で意見交換する様子

 

参加された皆さま、そしてご協力いただいた大田区職員の皆さま、学生アシスタントの皆さんに心より感謝申し上げます。

今後も地域と大学をつなぐ学びの場として、こうした取り組みを続けていきたいと思います。

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学内のフロアマップ制作

こんにちは。視覚デザインコース4年の牧田岳です。

 

私は、大学内で主にデザイン学部が使用する11階、13階、14階、15階のフロアマップを作成しました。

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この制作のきっかけは、「2025 フロアマップデザインコンペ」の開催を知ったことでした。

(※このコンペは、東京工科大学デザイン学部の各フロアに掲示されるフロアマップのデザインを学生から公募し、採用されれば1年間掲示されるというものです。)

そこで、今までの講義で学んだ「アイソメトリック図法」を活かせるのではないかと考え、取り組み始めました。

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デザイン学部で学ぶ中で、私は「情報をただ伝える」のではなく、「視覚的な表現を通して、見る人の心を動かすこと」がデザインの本質だと感じています。

だからこそ今回は、一般的にはあまり使われない表現技法を使用し、部屋の内部にあるアイテムまで制作することで、見る人が直感的に理解しやすいことを意識しました。デザイン学部で学ぶからこそできる自由で創造的な表現で、思わず目を留めてしまうフロアマップを目指しました。

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制作では、まず思いついたアイデアを手を動かしながら形にし、その中で新しい手法や異なるアプローチを試してみたりすることでデザインを固めていきます。

一度こだわると決めたところは修正や作り直しを繰り返し、妥協のない作品づくりを心がけました


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コンペで実際に掲示されるものに選出されましたので、東京工科大学にお越しの際は、ぜひ1度このフロアマップを見ていただけたら嬉しいです!

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