著書『サウンドデザイン』『音楽制作 − プログラミング・数理・アート −』の紹介
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こんにちは。デザイン学部情報デザインコース教授の松村誠一郎です。
私の専門分野は、サウンドデザイン、音楽作品制作、インタラクティブアートの制作です。
その関連分野に関する著書が、昨年10月と今年4月に理系書の出版社「コロナ社」から出版されました。
【出版された書籍】
▶「メディアテクノロジーシリーズ 8 サウンドデザイン」
https://www.coronasha.co.jp/np/isbn/9784339013788/
▶「メディアテクノロジーシリーズ 10 音楽制作 - プログラミング・数理・アート -」
https://www.coronasha.co.jp/np/isbn/9784339013801/
高校生のみなさんは、「サウンドデザイン」と聞くと難しそうな印象を持ったり、「音楽制作」と聞くと、楽器の演奏能力や作曲理論の知識が必要な人たちだけができるものというイメージを持っているかもしれません。
しかし、実はサウンドデザインには多様な方向性や形があり、プログラミングなどテクノロジーの力を活用すれば、楽器の演奏経験がなくても音楽を作ることができるのです。
この考えをもとに、これまでになかった「幅広い視点からテクノロジーを使ったサウンドデザインや音楽制作を解説する書籍」を作ろう、という企画が立ち上がりました。
どちらの書籍も共著で、それぞれの分野の第一線で活躍する研究者たちが、1人1章を担当しています。各自が関わっている分野やトピックについて、思う存分に執筆しました。
読者対象は、文系・理系・芸術系を問わず、研究分野や研究テーマを検討する大学の学部生や大学院生を想定しています。ただし、高校生が進路を考える際にも参考にできるよう、できる限り平易な表現でまとめています。
例えば、『サウンドデザイン』では、数式を一切使わずに概念を伝え、『音楽制作』でも、数理を扱う章以外では数式を使用していません。音響や音楽の専門知識がなくても、安心して読み進められる内容になっています。
私自身、学部の授業では「サウンドデザイン論」という講義科目と、「専門スキル演習サウンドデザイン」という演習科目を担当しており、これらの著書の内容の一部を授業にも取り入れています。
もし高校生のみなさんが、「音のデザイン」や「音楽制作」というテーマに興味があるなら、ぜひこれらの本を手に取って、自分の進路について考える参考にしてみてください。