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2025年4月

著書『サウンドデザイン』『音楽制作 − プログラミング・数理・アート −』の紹介

こんにちは。デザイン学部情報デザインコース教授の松村誠一郎です。

 

私の専門分野は、サウンドデザイン、音楽作品制作、インタラクティブアートの制作です。

その関連分野に関する著書が、昨年10月と今年4月に理系書の出版社「コロナ社」から出版されました。

 

9784339013788

 

9784339013801

 

【出版された書籍】
▶「メディアテクノロジーシリーズ 8 サウンドデザイン」
https://www.coronasha.co.jp/np/isbn/9784339013788/

▶「メディアテクノロジーシリーズ 10 音楽制作 - プログラミング・数理・アート -」

https://www.coronasha.co.jp/np/isbn/9784339013801/

 

高校生のみなさんは、「サウンドデザイン」と聞くと難しそうな印象を持ったり、「音楽制作」と聞くと、楽器の演奏能力や作曲理論の知識が必要な人たちだけができるものというイメージを持っているかもしれません。

しかし、実はサウンドデザインには多様な方向性や形があり、プログラミングなどテクノロジーの力を活用すれば、楽器の演奏経験がなくても音楽を作ることができるのです。

この考えをもとに、これまでになかった「幅広い視点からテクノロジーを使ったサウンドデザインや音楽制作を解説する書籍」を作ろう、という企画が立ち上がりました。

どちらの書籍も共著で、それぞれの分野の第一線で活躍する研究者たちが、1人1章を担当しています。各自が関わっている分野やトピックについて、思う存分に執筆しました。

読者対象は、文系・理系・芸術系を問わず、研究分野や研究テーマを検討する大学の学部生や大学院生を想定しています。ただし、高校生が進路を考える際にも参考にできるよう、できる限り平易な表現でまとめています。

例えば、『サウンドデザイン』では、数式を一切使わずに概念を伝え、『音楽制作』でも、数理を扱う章以外では数式を使用していません。音響や音楽の専門知識がなくても、安心して読み進められる内容になっています。

私自身、学部の授業では「サウンドデザイン論」という講義科目と、「専門スキル演習サウンドデザイン」という演習科目を担当しており、これらの著書の内容の一部を授業にも取り入れています。

もし高校生のみなさんが、「音のデザイン」や「音楽制作」というテーマに興味があるなら、ぜひこれらの本を手に取って、自分の進路について考える参考にしてみてください。

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【2025年度より開講】デザイン学部「社会連携実習」スタート!

こんにちは、デザイン学部長の酒百宏一です。

2025年度よりデザイン学部では、新たに「社会連携実習」が開設されました。

この授業は、2年次からの集中開講科目で、デザイン学部と教養学環が、大田区と連携して、実際の社会課題に触れながら学ぶことを目的とした実践型の授業です。

2023年度から段階的にプレ実施を重ね、地域との信頼関係を築きながら教育効果と連携のあり方を検証してきた実績をふまえ、今年度から正式な科目としてスタートしました。

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2024年度に実施したプレ実習の様子

この授業では、学生が地域社会と直接関わりながら、課題の本質を見つめ、行政や住民とともに解決の道筋を考え、提案する力を養うことを目的としています。

本授業ではデザインを学ぶ学生として、行政や企業、市民といった多様な関係者と協働するプロセスを通じて、他者と共に考え、行動する力を養います。この授業は、そうした社会的な実践知を育む場として、学部・学環の垣根を越えて展開されていきます。

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2024年度に実施したプレ実習の様子

授業は大田区などと連携し、実際に区内の担当部署から提示されたリアルな地域課題をもとに進行します。学生はグループに分かれ、フィールドワーク、地域住民や行政職員とのヒアリング、アイデア創出、提案発表までを行います。

 

昨年度のプレ実施では、以下のようなテーマが扱われました。

  • 「地域に愛される橋づくり」(建設工事課)
  • 「男女共同参画を知ってもらおう」(人権・男女平等推進課)
  • 「美しい集積所をめざして」(清掃事業課)

 

学生たちは実際に地域を訪れ、テーマに関する関係者などから丁寧にヒアリングを行い、課題に対する提案を図やイメージ画を用いて視覚的にわかりやすくプレゼンテーションしました。大田区職員とのディスカッションでは、実現可能性や現場目線での視点が交わされ、提案の現実性を高めるフィードバックが多数寄せられました。

また大田区職員の方々から、「学生の目線だからこそ見えてくる現状や課題に、私たち職員も新たな気づきを得た」といった声が多く寄せられました。

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2024年度に実施したプレ実習の様子

学生たちの自由な発想や問いかけは、必ずしもすぐに解決策に直結するものではないかもしれません。しかし、行政職員にとっては、これまでにない視点から自らの業務や地域の現状を見直す機会となり、職員研修のような側面を持つ非常に意義深い取り組みとして評価されました。

 

今年度から本格的にスタートするこの「社会連携実習」は、地域とともに学び、社会とつながる実践的な教育の新たなステージとなります。

学生たちが、どのような視点で課題に向き合い、どんな提案を生み出していくのか。そのプロセスそのものが、地域に新たな気づきをもたらし、デザインの力の広がりを示すことになるでしょう。

 

今後の学生たちの活躍に、ぜひご期待ください。



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