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2024年度卒業研究の紹介(工業デザインコース)

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こんにちは。工業デザインコースの中村隆馬です。

私は、卒業研究にて、「モノの魅力を最大限に引き出すアクリルシェルフ」を制作しました。

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実際にものを置いてみての検証

 

私の制作の出発点は、「収納されているモノを、もっと魅力的に見せることはできないか?」という問いでした。

そのヒントを得るために、表参道にある様々なブランドのショーケースをリサーチ・観察しました。

そこでは、ライティングやカラー、ディスプレイ方法の工夫によって、商品がより美しく際立つようにデザインされていました。

この発見をもとに、光の当て方や色の選定を何度も試行錯誤しながら、デザイン検討を進めました。

特にライティングは重要な要素です。明るすぎると雰囲気が損なわれ、暗すぎるとモノの魅力が十分に伝わらないため、微調整を繰り返しました。

 

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カセットの入れ替え例

また、決まった収納スペースを作るのではなく、使う人のライフスタイルに合わせてカセットを入れ替えられるデザインにしました。

さらに、収納方法も自由に決められるため、お気に入りのアイテムを最高の状態で飾ることで、日常の中に小さな喜びを生み出せると考えました。

 

完成したシェルフにお気に入りのアイテムを並べたとき、想像以上の満足感を得ることができました。モノの魅せ方を工夫するだけで、空間の印象や気持ちまで変わることを実感しました。

 

卒業研究は終了しましたが、この制作を通じて得た学びや経験は、今後のデザイン活動に活かしていきたいと考えています。

この記事が、これから卒業制作に取り組む方の参考になれば嬉しいです。

 

 

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(C)2012 Tokyo University of Technology, School of Design.