長野県須坂市蔵の町並みキャンパス×デザイン学部「和紙ランプシェード制作ワークショップ」を実施しました!
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こんにちは、空間デザインコース講師の御幸朋寿です。
デザイン学部では毎年、「長野県須坂市主催の蔵の町並みキャンパス」に参加しています。古民家に滞在しながら、教員と学生が地域住民と共に古民家の修繕や改修を行うほか、ワークショップを開催することで、地域の文化や暮らしに深く関わる機会を提供しています。
このプロジェクトが始まってから14年が経ちますが、私は今回、4年ぶり2回目の参加となりました。
今年は「折り紙ランプシェード」のワークショップを地域住民の方々と共に開催しました。
ワークショップの様子
信州地方は、水がきれいで冬場の水温が冷たいことから、和紙づくりが盛んに行われてきました。しかし、機械化の進展に伴い、徐々に伝統的な和紙産業は衰退しつつあります。そこで、和紙の魅力を再確認していただこうと企画しました。
また、和紙に特別な加工を施さなくても制作できるよう、折り紙の手法を活用し、参加者が思い思いのオリジナルデザインのランプシェードを制作できる内容としました。
当日は、幼稚園児から高齢者の方々まで、幅広い年代の方々にご参加いただきました。「上手く折れない」「折るのが大変」といった声が聞かれましたが、運営側として参加した学生のサポートもあり、苦労しながらも交流を深めつつ、全員が完成させることができました。
素材をあつかい触りながらデザインを検討
最後には、シェードを取り付けたランプに点灯し、薄暗い古民家の空間が、和紙が作り出す暖かく深みのある光に包まれました。達成感とともに、皆さんが大変感動している様子が印象的でした。
制作したシェードを展示
今年度末には須坂市で、このプロジェクトの報告会が予定されています。地域とのさらなる協力体制の拡大や発展的な企画の計画も進行中です。
今後も地域住民との交流を主な目的とした、貴重な体験の場としてこのプロジェクトを続けていきたいと考えています。