« 2024年7月 | トップページ | 2024年9月 »

2024年8月

今年度デザイン学部の客員教授に寺田尚樹さんが就任しました

デザイン学部 学部長の酒百宏一です。

今回は今年度デザイン学部の客員教授に就任した寺田尚樹さんをご紹介したいと思います。

寺田さんは、もともと建築がご専門ですが、プロダクトデザインや紙でつくった模型のブランド『テラダモケイ』の設立、そしてオフィスデザイン会社の取締役と様々なお仕事を偏りなく非常に高いクオリティで実践している人です。

1_20240812111801

寺田尚樹 客員教授

 

寺田尚樹さんを客員教授としてお呼びしたきっかけは、昨年「デザイン概説」という授業に空間デザインの分野で1コマの講義を行っていただいた際に、寺田さんの活動の幅や徹底した仕事ぶりに大きく心を揺さぶられたことでした。

その様々な取り組みの根幹には、自分が思いついたアイデアや企画を世の中に伝えたいという強い気持ちと、それに打ち込んでいることを楽しんでいる寺田さんご自身にあるのではないかと思います。

2_20240812111801

「1/100 SHIBUYA Crossing」テラダモケイ(建築模型用添景セット)

 

学部ではコースによってデザインを分野に分けて指導を行っていますが、それぞれの専門性の周辺には非常に多岐にわたって他の分野が無数につながっています。

4年間の学びのなかでは、自分の専門性を掘り下げていくことに集中するものの、学生にはもっと自由に自分にとって面白いことや、世の中にない新しいものに興味を持って突き詰めるということに貪欲であってほしいと思っています。

 

寺田さんには、デザインを面白く楽しく実践している一人の優れたクリエイターとしてデザイン学部に接していただき、学生たちの興味や可能性に大いに刺激を与えていただけたらと思い、先生に声をかけさせていただきました。

3_20240812111801

TERADA HOUSE(2021)

 

今年度寺田尚樹先生の特別授業は、少し先になりますが、卒業制作展に合わせて開催する予定にしています。

現在寺田先生の仕事の一端を見ることができる展覧会が開催されていますので、ぜひ足を運んで1/100の世界、これまでの取り組みに触れてください。

 

『テラダモケイ 1/100×100』会期:717日(火)〜99()/場所:松屋銀座7階デザインギャラリー1953

展覧会公式URL:https://designcommittee.jp/gallery/2024/06/dg789.html

NAOKI TERADA:https://naokiterada.com/

|

大田区蒲田のためのオリジナルクラフトビールを地元企業で共同開発しました。

デザイン学部視覚デザインコースの末房志野です。

大学がある、大田区蒲田のためのオリジナルクラフトビールを、デザイン学部の教員と地元企業で共同開発しました。

 

開発した商品「⽩蒲⽥(しろかまた)」は、⽻根つき餃⼦発祥の地である蒲⽥らしさ「飲茶を楽しむように気軽に仲間と語り合うこと」をコンセプトにした、ジャスミン茶を使ったクラフトビールです。ジャスミンの白い花を連想させる優しい⾹りが特徴です。パッケージデザインは、ジャスミンの花をモチーフに、「白蒲田」のコンセプトや香りや味の印象を表現しました。発売と同時に多くのメディアに取り上げられました。

 

実は、この共同開発は、私たち教員が抱えていた課題が発端になっています。それは、「視覚デザインコースのデザイン分野の特徴を、学生の皆さんが楽しく、判りやすく学べる教育プログラムが作れないだろうか?」というものです。コンセプトの⽴案、その魅力を伝えるためのロゴタイプ、パッケージデザイン、プロモーションデザイン といった各種グラフィックデザインの制作を通じて、商品の企画から人々が購入するまでのプロセスを、体験的かつ実践的に学べるプログラムを構築したい、と考えています。そのために、今回はまずは教員が先⾏的な試みとして取り組みました。今後は、他分野の先生にも協力を仰ぎ、さらに研究に発展させて、社会に発表したいと考えています。

Img_shirokamata

日本経済新聞 (2024年7月3日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP674198_T00C24A7000000/

|

« 2024年7月 | トップページ | 2024年9月 »