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2023年12月

蒲田キャンパスのユーザビリティ向上プロジェクトを進めています

こんにちは、工業ものづくりデザインコース講師の田崎咲絵です。

今回ご紹介するのは、デザイン学部の3年生を中心に進めている、今年の8月に改装された大学事務局をもっと使いやすくしよう!というプロジェクトです。

大学事務局には、学生がよく使う学務課や業務課、就職活動の支援をするキャリアサポートセンター等があります。

その中で、現状の使われ方を観察したり、ヒアリングしながら、どうすれば窓口までわかりやすく誘導できるか?どんな掲示物が必要?もっと居心地良くするためには?といったことを、4つのコースの学生がミックスされた3つのグループに分かれて考察しました。

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ワークショップで様々な意見をだしている様子

 

各グループからは、様々な視点での提案がありました。

雰囲気を良くするために、植栽を置いたり、音楽を流したり、壁面全体に大きくグラフィックを施す案や、木を使って温かみのある空間を作る案など。

また誘導サインでは、床に描かれた絵が窓口まで繋がることで誘導するものや、それぞれの場所がわかりやすくなるような卓上サインの提案などがありました。動画を用いたり、モックアップ(実際の大きさで検討するモデル)で見せたりと、様々な形で工夫しながら事務局の方々にプレゼンテーションを行いました。

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プレゼンテーションの様子

事務局の方々からは「とてもよく調査され、気がついていなかった問題点や、学生ならではの面白いアイデアが出てきた」といったご意見をいただくことができました。

今後は学生の提案をもとにしたデザインで実際に施工していきます。学生の提案が形になった事務局をここで紹介していく予定ですので、ぜひご覧ください。

 

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卒業制作優秀作品アーカイブを紹介します

こんにちは、 視覚デザインコース講師の田邉雄一です。

今年もあとわずかとなりデザイン学部では「卒展」という言葉が聞こえる季節になってきました。学生の卒展委員が出揃い、展示に向けての役割など決めて動き出しています。

今年の卒業制作展は以下の会期で開催されます。

■東京工科大学 デザイン学部 卒業制作展:

2024年2月2日(金)〜2月4日(日)
東京工科大学 蒲田キャンパス3号館 15階/14階/11階(東京都大田区西蒲田5-23-22)
JR/東急電鉄「蒲田」駅より徒歩約2分
開館時間 10:00〜17:00/入場無料
https://www.teu.ac.jp/gakubu/design/sotsuten/index.html

卒展の開催までもう少し時間がありますが、お待ちいただく間は是非とも「東京工科大学 デザイン学部 卒業制作優秀作品アーカイブ(2020年度~2022年度)」をご覧ください。

https://tutsotsuten.jp/

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こちらのページでは、2020年度~2022年度の卒業研究で優秀作品に選ばれた作品の写真やグラフィック、展示風景を作品紹介と共にご覧いただけます。映像作品は実際の作品を映像にてご覧いただけます。

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銭湯でのプロジェクションマッピングで観光コンテンツをデザイン

こんにちは、デザイン学部長の酒百宏一です。

今回も10月に引き続き、観光庁による観光コンテンツ事業で株式会社日本旅行とデザイン学部の連携で進めている「銭湯×観光デザインプロジェクト」を紹介します。すでに11月25日、26日に最初のツアーが実施され、学生たちが取り組んだプロジェクションマッピングは、ツアー客に大変喜ばれ、足湯につかりながら普段では味わえない銭湯体験を魅力的に演出しました。

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銭湯空間内全体を使ったプロジェクションマッピングのようす

 

ツアー客が銭湯に到着してから帰るまでのおよそ1時間の間にどのような体験をして帰ってもらうか、映像だけではなく、入り口の暖簾のデザインから、持ち帰ってもらう手ぬぐいのデザイン、さらにはお客さんとのふれ合いやもてなしに至るまで学生たちは議論を重ね、また途中や最終の段階で会場となる銭湯経営者やツアー全体を取り仕切る日本旅行担当者との綿密な確認を取りながら検討し、プログラムとして完成させ、毎回の実施を行いました。

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ツアー客をもてなす学生たち

 

学生たちの制作は、普段の授業時間が終わった後のわずかな時間を利用して集まり、役割を分担してここまで着実に進めてきました。指導する教員からは、学生が目の色を変えて集中している様子や、期待以上のものを常に見せてくれているなど、いつも授業で接している教員も目を見張るほど、学生がひたむきに取り組んでいるということを聞いていました。

12月16日、17日にも同様のプロジェクションマッピングを実施します。前回実施での改良を施し、再び取り組みます。

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足湯につかりながら鑑賞を楽しむツアー客

ここまでの道のりは決して平坦ではなかったと思いますが、教員含め学生たちみんなとこの事業に取り組み、大田区の地域資源である銭湯をデザインの力で魅力ある観光コンテンツに仕上げたことは、今後の学びとしても貴重な経験になったと思います。またデザイン学部としても実学としての新しい取り組みとして貴重な実績となったと思っています。これからもデザインの専門知を社会とのつながりのなかで実践し、地域貢献や人材育成につなげていきたいと考えています。

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