工業ものづくりデザインコースの演習授業の紹介
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こんにちは。東京工科大学デザイン学部工業ものづくりデザインコース講師の堀川卓哉です。
夏休みも終わり後期授業が始まりました。今回は工業ものづくりデザインコースの「専門演習Ⅱ(3年次前期)」について紹介したいと思います。
演習では、サービス・3Dプリンタ・インダストリアルクレイの3つのテーマを設けグループに分かれて授業を進めました。
クレイチームは、プロダクトのプロトタイプ制作で使用する熱で柔らかくなる粘土(インダストリアルクレイ)を使用して工業製品の模刻(原物そっくりにまねて、彫ること)を行いました。デザインのディテールを観察しながら形の再現を行いました。
インダストリアルクレイによるプロダクトモデル
サービスチームは、社会的状況などについてリサーチを行い現在の状況や環境を考えながら、新たなサービスが提案できないかアイデアを出していきました。ものとしての製品だけでなくサービスとしてどのようなアプローチができるか、学生同士話し合いを進めながらサービス提案をまとめていきました。
サービスチームによるブレインストーミング・アイデア出し
3Dプリンタのグループは、現在あるプロダクトの記号性(ここではそのものらしさの意)を読み解きながら、プロダクトの意匠設計を行いました。デザインアイデアをもとに、形を3DCADで作成して3Dプリンタでの出力を行いました。初めて3Dプリンタを扱う学生も多いのですが、講習を受けながら3Dプリンタの機構や使用方法を理解して、自身のデザインを実際に触れる形でアウトプットすることができていました。画面上で見る形と、実際に手にする形の違いを考えながらプロダクトとしての精度をより高めていきました。
3Dプリンターで出力したプロダクトモデル(テープディスペンサー)
3Dプリンターで出力したプロダクトモデル(ケトル)
後期の授業では前期で学修したことをベースに、より発展した内容でデザイン提案できるように課題に取り組みます。