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2022年度卒業制作展メインビジュアル制作について

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こんにちは、視覚デザイン専攻4年の奥川直哉です。

今回は、昨年9月から12月にかけて卒業研究と並行して制作を進めてきましたデザイン学部卒業制作展メインビジュアルの制作プロセスについてご紹介いたします。

メインビジュアルは公募という形で始まりました。9月初めの締切日までエントリーする学部生各々がビジュアルを仕上げていき、学部生、教員投票により選抜された4名による最終プレゼンテーションの結果より、私の提案が選ばれることになりました。

コンセプトは、「人々が集う灯(あかり)としての焚火」です。
今まで積み重ねてきた経験(薪)を卒業制作で発揮し(燃やし)、卒展(炎)で魅せる事で人々を集める。そして、この卒展が今後の人生の象徴となり進化することを願います。

元々あったコンセプトやビジュアルとは別に、ブラッシュアップ案を複数個提案し、担当の先生方と共に試行錯誤を繰り返しました。何度も試作、検討を重ねたことで、初期の提案より説得力の増すビジュアルが出来上がったと思います。

ビジュアルの決定後は、文字の組み方や色や形の確認など細かい修正を重ねて、ようやく印刷やホームページなどのメディアへの展開となりました。

印刷では、刷り上がり見本を比べながら色やサイズの確認や、紙に艶を出したり消したりするニスの印刷を使った表現の検討をしました。
パソコンのモニター上で作業をしているのと実際に印刷した時の印象は思っているより変化が出ます。そのため、ビジュアル内にある薪の部分の、線の太さを3段階に分けて印象の確認を行いました。

 

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DMの刷り見本でニスの違いや、線の太さの検討

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ポスターの刷り上がりを確認している様子

 

最終的には、薪以外の部分を全てマット(艶無し)に加工することで、表面に艶がある部分と無い部分があるとても印象的な卒業制作展一連のビジュアルが出来上がりました。

私は2年間オンライン授業が続き、学部内で実際の印刷をする機会が少なく、今回の経験によって、卒業前に印刷について知識を増やすことができました。また、実際に先生方と意見交換をする時間があった事は、私の財産になったと思います。

卒業制作と並行して何度も繰り返された制作のためのトライアンドエラーは、時間にゆとりが無く常に厳しく感じていましたが、終わってみれば何度も試行錯誤したことで納得のいくビジュアルが出来上がったと考えています。最後まで楽しく向き合えたことも、良いデザインを形にする上で大切な事だったと思っています。

2023年2月2日(木曜日)から2月5日(日曜日)まで卒業制作展が開催されますので是非、足を運んでみてください。

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東京工科大学 デザイン学部 卒業制作展
2023年2月2日(木曜日)~2月5日(日曜日※)

東京工科大学 蒲田キャンパス3号館11F・13F・14F・15F (東京都大田区西蒲田5-23-22)
JR京浜東北線・東急池上線・東急多摩川線「蒲田」駅西口より徒歩約2分
https://www.teu.ac.jp/campus/access/006648.html

開館時間10時~17時/入場無料
※最終日の2月5日(日曜日)は16時に閉館となりますのでご注意ください

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(C)2012 Tokyo University of Technology, School of Design.