省エネルギーのポスターを学生が作成しました。
こんにちは。視覚伝達デザインコース准教授の葛原俊秀です。
東京工科大学を挙げての省エネルギー、節電への取り組みの一環として、学内掲示ポスターを企画、提案から制作まで取り組みました。
教室や実習室などの必要以上の照明を点灯しない、使用しない機材や設備などの電源を落とすなどの、学生、教職員に対しての行動のきっかけ作りを目的としています。
ポスターのデザインは、「節電することをワクワクに変える。」というコンセプトで、デザイン学部視覚伝達デザインコース3年田島樹春さんが手掛けました。
節電することをあまり直接的に伝えるのではなく、お雛様を通して「重ね着をしよう」という前向きなメッセージとなることを意識し、お雛様のポーズをおしとやかにしながらも構図や色の鮮やかさで躍動感を出し、お雛様の着ているもので室内の暖かさを、一番外に身につけている裳(も)の模様で外の寒さを表現しています。
作者である田島さんは「お雛様の上品さを残しつつ、ポスターの前を通り過ぎる方々に目を留めてもらうインパクトを如何に与えるか」という点で悩んだとのことですが、最終的には重ね着をするというリアリティと、少し現実離れしたお雛様を掛け合わせることで面白いポスターができました。
ポスターというものは目にした最初の1秒がとても大切と言われていて、ほとんどのポスターがその1秒間も見てもらえることがなく過ぎ去っていってしまう中、今回の田島さんのポスターは、当初蒲田キャンパス限定での掲示ということでしたが、多くの方々の目に留まり、大変な反響があったとのことで、八王子キャンパスを含めた全学への展開となりました。
また、蒲田駅の東急プラザでも掲示される予定です。
今回の取り組みにおけるポスター制作は、学生本人にとって、デザインの本質と言える問題解決に向き合うことができた大変貴重な経験になったことはもちろん、大学で過ごす学生、教職員にとっても省エネルギーに前向きに取り組める、今までにはない新しいメッセージになったのではないかと感じています。
| 固定リンク