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2022年12月

省エネルギーのポスターを学生が作成しました。

こんにちは。視覚伝達デザインコース准教授の葛原俊秀です。

東京工科大学を挙げての省エネルギー、節電への取り組みの一環として、学内掲示ポスターを企画、提案から制作まで取り組みました。
教室や実習室などの必要以上の照明を点灯しない、使用しない機材や設備などの電源を落とすなどの、学生、教職員に対しての行動のきっかけ作りを目的としています。

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ポスターのデザインは、「節電することをワクワクに変える。」というコンセプトで、デザイン学部視覚伝達デザインコース3年田島樹春さんが手掛けました。
節電することをあまり直接的に伝えるのではなく、お雛様を通して「重ね着をしよう」という前向きなメッセージとなることを意識し、お雛様のポーズをおしとやかにしながらも構図や色の鮮やかさで躍動感を出し、お雛様の着ているもので室内の暖かさを、一番外に身につけている裳(も)の模様で外の寒さを表現しています。
作者である田島さんは「お雛様の上品さを残しつつ、ポスターの前を通り過ぎる方々に目を留めてもらうインパクトを如何に与えるか」という点で悩んだとのことですが、最終的には重ね着をするというリアリティと、少し現実離れしたお雛様を掛け合わせることで面白いポスターができました。

ポスターというものは目にした最初の1秒がとても大切と言われていて、ほとんどのポスターがその1秒間も見てもらえることがなく過ぎ去っていってしまう中、今回の田島さんのポスターは、当初蒲田キャンパス限定での掲示ということでしたが、多くの方々の目に留まり、大変な反響があったとのことで、八王子キャンパスを含めた全学への展開となりました。
また、蒲田駅の東急プラザでも掲示される予定です。
今回の取り組みにおけるポスター制作は、学生本人にとって、デザインの本質と言える問題解決に向き合うことができた大変貴重な経験になったことはもちろん、大学で過ごす学生、教職員にとっても省エネルギーに前向きに取り組める、今までにはない新しいメッセージになったのではないかと感じています。

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TOM’S × 大学生によるワークショップを開催しました

こんにちは。工業ものづくりデザインコース教授の酒井正です。

1210日(土)11日(日)2日間の日程で、デザイン学部がある蒲田キャンパスにて〈TOMS × 大学生による「クラウン+α」の新たな価値創造プロジェクト・ワークショップ〉を開催しました。これはレーシングチームやコンプリートカーで有名な株式会社トムスとの共同プロジェクトで、東京工科大学と慶應義塾大学、千葉大学の3つの大学から14名の学生が参加しました。

トヨタ自動車株式会社から7月に発表されたNewクラウンに、さらに新たな価値を提案することが目的で3つの大学の学生が交流して、普段の授業とは違う新しい発見のある時間となりました。特別ゲスト講師としてモータージャーナリストの今井優杏さんをお招きして、現代社会における若者とクルマとの関係をテーマとした講演を聴いたり、発売されたばかりのNewクラウンを校内に用意して実車に触れながらリサーチを進め、工業製品としてのクルマの魅力、クルマを所有することの意味、クルマがある社会の変化まで、様々な角度からクルマを考える機会を設けました。トムスのスタッフの皆様からもアドバイスを頂きながらワークショップが進みました。

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特別ゲスト講師による講演

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前日に納車されたNewクラウンを大学に持ってきました

2日間の最後には3つのチームがプレゼンテーションを行い、それぞれから特徴のある新たな「クラウン+α」の価値の創造が提案されました。

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スケッチを多用したプレゼンテーション

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2台のプロジェクターを駆使してのプレゼンテーション

ここで提案された内容は、本学の視覚伝達デザインコースの学生が編集、レイアウト作業を行いグラフィックパネル化し、視覚情報デザインコースの学生が編集したメイキングムービーと共に、20231月に幕張メッセにて開催される東京オートサロン2023のトムスブースにて展示されます。会場にお越しの際には展示ブースまでお立ち寄りください。


東京オートサロン2023 

日程:2023年1月13日(金)14日(土)15日(日)
会場:幕張メッセ
https://www.tokyoautosalon.jp/2023/
(入場の際は事前にデジタルチケットが必要となります。詳細はイベントホームページをご覧ください)

 

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おおた区民大学で親子ワークショップを開催しました。

こんにちは!空間デザイン専攻学部生4年の高橋沛恩です。

先日、おおた区民大学の提携講座として、3日間にわたる親子ワークショップが開催されました。今年のテーマは「大学生と一緒に新聞紙で隠れ家をつくろう~地域につながるデザイン 親子ワークショップ~」。
今回のブログでは、ファシリテーター(グループの活動を円滑に進める進行役)として参加した私の視点からワークショップの様子をお伝えします!

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全3日のワークショップは、1日目は学内で、2日目と3日目は糀谷文化センターで開催されました。

初日は、新聞を様々な方法で加工して、空間づくりの材料にする方法を学びました。
親子で申し込んでいただきましたが、当日くじ引きをし、私たち学生と親子それぞれがランダムでグループに分かれました。
誰と一緒になるかドキドキです!
グループ分けの後、アイスブレイク(参加者の緊張をほぐす手法)を兼ねて、グループ対抗で新聞の文字探しゲーム!
不安でソワソワしていた初対面の人同士が徐々に親しくなって行く様子が見られました。
その後、身近な素材を使った空間づくりに関する講座を聞き、制作に入りました。
制作では、グループごとに新聞紙でつくった棒で、1/10サイズの空間をつくりました。
個々が制作したものを互いに貼り合わせたり、橋渡ししたりと、各グループで一つの空間を制作し、最後はグループごとに作った空間について発表しました。
各グループが発表直前まで、新聞棒を付け加えたり、取り外したりして、最後の最後までどんな形になるか分からないワクワク感がありました。

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2日目は、空間づくりを学んだ大学から街に飛び出し、皆で協力して隠れ家をつくりました。
初日とは違い、今度は自分たちが入ることができる空間を新聞棒でつくります。
つくりたい空間のイメージをグループで描いてから、制作に入りました。
初めは、どこを入り口にし、どの部分を通路にするなどを決めながら進めましたが、途中で、新たな入り口ができたり、通路が塞がれたり、建てた棒が倒れてきたりと、予想外の形に徐々に変化していきました。そして、その変化に対して、元に戻そうとしたり、新たな形をつくったりと、空間が有機的に変化して行く過程が見られました。
完成した空間を見たときに、グループメンバーごとに、入り口の位置や、空間の割り振り、呼び名などに対する認識が違っていました。そのような、有機的に変化していった空間に対する、それぞれの見解の違いが興味深かったです。

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3日目は、制作した空間を解体し、その一部を加工した、オーナメントづくりをしました。
解体することに対して、最初は名残惜しさがあるようで、躊躇している姿が見られましたが、スタートすると、あっという間に全てが解体されました。
そして、中央に集まった新聞棒の山から、オーナメントの材料として自分なりに価値ある新聞棒を探し、自分だけのこだわりを形にしました。壊れた形を利用した作品や、一本一本の新聞棒で作りたい形に加工した作品など、見つけた新聞棒の特性を生かした作品が多く見られました。
完成したオーナメントの形や用途について、生き生きと楽しく話す姿を見て、参加者それぞれが納得できるオーナメントが完成したことが伝わりました。

普段の作品制作は、自分との対話で進める場面が多いのですが、今回のワークショップを通して、参加者と一緒に作品作りすることで、客観的な視点で作品に向き合う経験ができたと感じます。特に、参加した親子と一緒にデザインのアイディアを考える過程で、多世代にわたる方々の多様なアイディアに接し、大きな刺激を受けました。
今回はファシリテーターとして参加させていただきましたが、改めてデザインの楽しさやデザインの可能性を感じることが出来、今後の空間デザインに関わる上でとても有意義な経験となりました!
ありがとうございました!

 


デザイン学部ホームページ
専攻紹介・コース紹介の下、〈デザイン学部の地域連携活動〉からワークショップの様子が動画でご覧になれます。
 
ワークショップの動画へ直接リンク(新規ウインドウが開きます)
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デザイン学部の視覚専攻について[これまでの記事の紹介]

こんにちは。視覚伝達コース助教の舟山貴士です。

今回は、これまでのブログの記事の中から「視覚デザイン専攻」について扱っているものをまとめてみようと思います。

「視覚デザイン専攻」は3年生から「視覚伝達デザインコース」と「視覚情報デザインコース」に分かれていきます。
初めは「グラフィックデザインを学んでみたい」と思って入学してきた人も、授業を受ける中でさまざまなジャンルのデザインに触れることで、それぞれにあったコースに進むことになります。


以下の二つの記事は2年生の後期に実施される「専門演習I」の課題の紹介を行なっている記事です。
半年の中で前半と後半に分かれていて、「視覚伝達デザインコース」と「視覚情報デザインコース」のどちらも課題を通して専門性を選択できます。
(年によって、課題の内容も異なります。)

 

[視覚伝達デザインコースの授業紹介]
「視覚伝達デザインコースでビジュアルコミュニケーションを学ぶ」(2022年1月掲載)
http://blog.ds.teu.ac.jp/blog/2022/01/post-a0a63f.html

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[視覚情報デザインコースの授業紹介]
「演習課題:食べ物についてのインフォグラフィックス」(2021年11月掲載)
http://blog.ds.teu.ac.jp/blog/2021/11/post-010e88.html

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また、デザイン学部では、地域連携や産学協同の活動も行なっています。
下の二つは、2022年度に行なったプロジェクトです。
授業以外での取り組みになりますが、学外の方とコミュニケーションを取りながら課題に取り組むという経験はとても大きなものだと思います。
(こちらも、年によって開講されるものも異なります)

「地域連携 クーポンアプリ「トクシー」による大田区商店街の活性化プロジェクト」(2022年10月掲載)
http://blog.ds.teu.ac.jp/blog/2022/10/post-8bd3d8.html

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「ダイナコムウェアとフォント作成ワークショップを行いました。」(2022年10月掲載)
http://blog-design-teu.cocolog-nifty.com/blog/2022/10/post-2473b8.html

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東京工科大学デザイン学部は、初学からデザインの分野に進めるという特長があります。
例えばこれまでに聞いたことはある視覚デザインでも、実際にどんなことが自分にできるのか、入学してから課題に取り組み、できる事への考えを巡らせ、時間をかけて見つけていくことが可能です。

 

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【お知らせ】12月11日に来場型でプレ入試解答解説講座を開催

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12月11日(日)に来場型でプレ入試解答解説講座(来場型)を開催します。
駿台予備学校が東京工科大学の過去問の傾向を分析して模擬試験を作成。キャンパスでチャレンジできます!
駿台予備学校講師による解答・解説講義も行います。本学の入試はもちろん、共通テスト前の腕試しとしても、ご活用ください。参加者全員に本学の赤本をプレゼントします!
プレ入試の擬試験問題および解答解説(冊子)は12月12日(月)からバーチャルオープンキャンパスにて公開します。
バーチャルオープンキャンパスでは学部長によるデザイン学部紹介や入試説明などの動画コンテンツもオンデマンドで配信しています。

■対象学部
全学部対象

■実施内容(来場型、12月11日9:30〜17:00申込制)
駿台予備学校によるプレ入試(模擬試験※&解答・解説講義)/入試個別相談/昼食(弁当)
※英語、国語、数学、理科(物理、化学、生物)3教科選択

■実施内容(オンライン型)
11月14日〜1月14日:大学説明、入試説明、学部コンテンツ、vr360コンテンツ
12月12日〜1月14日:プレ入試の模擬試験問題および解答・解説(冊子)、科目別学習対策動画
※詳細は受験生報サイト『工科ナビ』でご確認ください。
https://jyuken.teu.ac.jp/

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