視覚情報デザインコースの授業紹介
こんにちは、視覚情報デザインコースを担当する准教授の早瀬交宣です。
3年次演習科目「視覚情報デザインコース専門演習II」から最近の授業を紹介します。
「専門演習」とは、学部内で専攻・コース別に開講されている、各デザイン分野に特化した実践力を身につけるための授業です。今年度の「視覚情報デザインコース専門演習II」では、「時間」をテーマに、身の回りのモノやコトを観察して様々な視点で捉え、「時間」という概念を可視化・体験化する演習課題に取り組みました。
【画像:グループワークによる対象のリサーチ】
授業では最初から制作するのではなく、対象の観察や周辺のリサーチから始め、[みる・きく・ふれる・くらべる・はかる]といった感覚的なインプットを重要視しています。
そして注意深く身の周りを観察することで、さまざまなモノやコトに隠れている情報に気づくことが可能になるからです。そのようにして発見した「時間」をもとに映像を制作するのが今回の「時間」をデザインするという課題です。
【画像:制作グループによる発表会の様子】
先日の発表会では多種多様な「時間」のデザインが形となり展示されました。
ピアノを演奏する鍵盤上の手の動きを楽譜のように視覚化した映像、天ぷらが揚がるまでの個々の具材の時間を、タイマーのように客観的に比較した映像、人々が階段を降りる時のステップの多様性や、線香花火や噴水にプログラムされた動きを可視化した映像など、これまでに無い視点と着想による映像が発表されました。
【画像:「時間」をデザインする/学生の映像からスクリーンショット】
すでに知っているつもりのモノやコトを新しい視点で整理し、枠組みを再構築する––これはこの課題の狙いでもあり、新しく何かを創造する上で重要なプロセスとしています。
発表会では「時間」という当たり前の概念から視点を変え、新たに見つめ直すことができた映像が数多く登場、とても刺激的な時間を共有することができました。
視覚情報デザインコース
https://www.teu.ac.jp/gakubu/design/vcd/index.html#ds-menu-eizo
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