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工業ものづくりデザインコースの実学スキル紹介3 <カルラントレンドブック>

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東京工科大学デザイン学部では、学部として「カルラントレンドブック」を導入し活用しています。カルラントレンドブックには、フランスに本社があるカルラン社によるデザインに関するリサーチがまとめられています。

カルラントレンドブック

ファッション業界では、「インターカラー」と呼ばれる世界流行色協会が事前に流行色を決めるという活動をしています。デザインの分野では、このカルランのようなデザインリサーチ会社が複数あり、それぞれの方法でデザインに関する予測をしています。このリサーチは流行するデザインを予想するということではなく、時代の流れや社会背景を分析し、一般の生活者が今後どのような意識や感覚を持つか、などを多角的に分析し、1年半〜2年半先のライフスタイル(生活様式)を提案するものです。

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カルラン冊子

カルラン社の今回のリサーチでは、コロナ禍において人々の生活が変化したことによる感覚や価値観の違いに注目し、色だけでなく、素材やデザインの与える価値などにも注目しており、さらには日本の企業における地方移転についても言及していました。

大学でこのようなリサーチを活用する方法としては、前回紹介したCMF分野においてリサーチを意識し提案するブランド・イメージなどの共有ツールとして利用することです。

カルラン社のこのトレンドブックには、素材感を共有するための素材見本も添付されており、デザインの先行事例とそのコンセプトを理解することができます。

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カルラン冊子の素材サンプル

世界的なトレンドを理解した上で、自分たちが想定するブランドへの応用、あるいは新しい提案を行うことができるということです。

このコロナ禍で、予定していた海外のデザインに関する展示会視察や学会などがすべてキャンセルになってしまいました。(オンライン開催ということで規模縮小で行ったこともありましたが)やはりデザインの分野では、空間にどのように置かれて、どのような価値が生まれるか、その素材感や、香り・音など五感で感じる部分が多くあると思います。そのような中で、このようなトレンドブックのデザインリサーチを活用することは特に大きな価値を持っていると思います。ぜひ東京工科大学、デザイン学部でこのようなリサーチなどを行い、実学的なデザインを一緒に学びましょう。

(工業ものづくりコース  相野谷威雄)

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(C)2012 Tokyo University of Technology, School of Design.