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「サンクスナース」プロジェクト 新シンボルマークが特集記事として掲載されました

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こんにちは。視覚デザイン専攻教員の田邉雄一です。
2020年10月末に決定した「サンクスナース」プロジェクト 新シンボルマークについて、東京都看護協会発行の会報誌「看護とうきょう vol.133」に掲載されました。

「サンクスナース」プロジェクトとは
1993年に『サンクスナース "看護師さんへ、ありがとう"』活動はスタートしました。当時、医療者個人への直接のお礼を控える文化がではじめたことも相まって、患者・家族の方々からの「何とかお礼の言葉を伝えたい、看護師さんの役に立つことで、恩返しをしたい」との声におされて、「サンクスナース」の活動が始まりました。個人の思いをひとつに集めることによって社会化する、新しい試みでもありました。
 2020年の「看護師への感謝のメッセージ企画」を機に、シンボルマークを新しくいたしました。患者さんへの直接のケアや、デザインによる課題解決を通じてケアに貢献したいと考える若い人たちの今後につながるものであってほしい、という思いが込められた取り組みです。(「サンクスナース 」プロジェクトWEBサイトより一部転記)

掲載にあたり、最終審査対象作品の学生へのインタビュー取材を行いました。
家族が医療従事者であることや、蒲田キャンパスならではの医療保健学部の友人への聞き取りを行ったり、SNSを利用しての情報収集をしたりなど、シンボルマーク制作にあたり、学生それぞれの制作に様々なプロセスがありました。
医療保健学部からの参加学生にも取材しました。近い将来自身が就くであろう看護職への思いもあり、デザイン学部の学生とは違う視点で、未来への思いが伝わってきました。

シンボルマークのテーマである、「看護師への感謝」より、学生それぞれのテーマの捉え方や制作プロセスなど、提案されたシンボルマークの背景を聞くことができ、学生それぞれが「看護職への思い」を意識し、取り組んだことが伝わり、同席した私自身も改めて考えさせられました。
一つのロゴマークであっても、その形には様々な考え方や思いが込められています。高校生の皆さんの周りにあるロゴマークにはどんな思いが込められているのか調べてみるのもデザインの知識につながり、面白い発見があるかもしれません。

2022年1月現在、新型コロナウイルスの新たな変異株が確認され、感染者数も日々変化しております。引きつづき感染対策を怠らないよう、生活していきましょう。

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