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デザイン学部オープンキャンパスへご来場の皆さまへ

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今年度から東京工科大学デザイン学部で主にスキル演習科目を担当する舟山貴士です。
オープンキャンパスを楽しみにされていた皆さまとお会いできないのはとても残念ですが、このバーチャルオープンキャンパスに参加し愉しんでいただいて、デザイン学部のことをたくさん知っていただければと思います。


私は、東京工科大学に着任するまえは、、グラフィックデザイナーとして雑誌のデザイン、美術館で行われる展覧会の図録やポスターなどを手掛けてきました。
仕事の現場で得た知識と経験を大学で学ぶ皆さんと授業を通じて共有できればと思っています。

 

新型コロナウイルスの拡大により、大学本来の形ではない事ですが、前期全ての科目がZOOMなどによる双方向授業などのオンラインで行うことになりました。私はビデオ通話の形式で講義を行い、視聴した受講生のみなさんにはそこで出した課題に取り組んでもらっています。
みなさんはパソコンなどでビデオ通話などしたことがあるでしょうか。
普段、キャンパスの演習室で行う授業と同じ、とは行きませんが、オンラインのメリットを活かしながら授業を行っているところです。
例えば、資料を事前に配布できるので予習に取り組み、授業で効率的に質問が出来ます。普段なかなか質問ができない方も、オンラインではチャット形式で自分のタイミングで質問ができるので聞きやすいということもありました。
また、移動しなくても自宅で受講することができるので、その分、朝一番の授業からも集中して取り組むことができているようです。


実際のデザインの仕事ではパソコンを使っての作業が多くなります。
これまであまりパソコンを使ったことがない人も、例えば1年次の授業では「デジタルスキル」という授業がありますので、基本的な使い方から学ぶことができます。
私は「Adobe Illustrator」というソフトウェアの使い方を通してデザイン演習を行う2年次の授業を担当しています。
文庫本のカバーのデザインや、パンフレットの誌面レイアウトを行う授業です。
オンライン授業では、受講生の皆さんには画面の半分に私のデモ画面を映してもらいながら、もう半分の画面で実際にソフトウェアを使いながらデザインを進めていく、というかたちにしました。

このような場合でオンラインの良いところは、デモ画面をすぐとなりに見ながら作業ができるという点があると思います。
演習室でも同じようにも出来なくはないですが、授業のデモの様子を動画を後で見返すことができるなど、 自分のペースで授業課題に取り組んでもらえていると思います。
制作したものや企画書などをオンラインで閲覧できる環境を用いているので、受講している学生も色々な作品を見ることができ、刺激になっているようです。
また、チームになって課題に取り組む授業もあり、ビデオ通話の他に普段使うコミュニケーションツールを用いながら連絡を取り合って協力しながら制作を進めていくことなど、実際の仕事にも応用して行けるような活動として取り組みを進めています。
今後オンライン授業でなくなっても、良いところは取り入れながら授業を構成していくこともできる部分だと考えています。

 

演習室の授業でもオンライン授業でも、基本的には学生の皆さんに学んで欲しい事は変わりありません。
デザインの学びを通して社会をより良い方向に導くような実学的なことを学べるのがデザイン学部です。
新型コロナウイルスの感染拡大に限らず、今、社会は目まぐるしいスピードで変化している時代であると言えます。
デザインの学びで得られる解決力に何が求められているのか、どのような問題を解決できるのか。
みなさんと一緒に学んでいければと考えています。


デザイン学部 助教
舟山 貴士

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(C)2012 Tokyo University of Technology, School of Design.