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サスティナブル社会とデザイン

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みなさん、こんにちは。デザイン学部の本郷です。今回はサスティナブルとデザインについてお話ししたいと思います。サスティナブルってなんでしょうか。中学や高校の授業などで習ったことのある方もいらっしゃるかとも思いますが、今後のデザインにも大いに関係することなのです。サスティナブルとは「ずっと続けていくことができる」という意味ですが、将来の世代の人たちのために環境を壊さず、また資源を無駄にせずに、今の暮らしを良い状態に保とうとすることです。デザイン学部では、いくつかの授業や演習において、サスティナブルとデザインについて学ぶ機会を設けています。その理由は、デザインの役割というのは、人の営みを豊かにするということだからです。

現在の地球環境が温暖化の影響で急激に悪化していることは言うまでもないことですが、一説によれば、今の温暖化がこのまま進んだ場合、2100年には人類は地球上で生活するのが難しくなるとすら言われています。現在、全世界的に温暖化を食い止めようとする様々な取り組みが行われているとはいえ、一番大切なことは私たち個人の意識の持ちようと行動だということを忘れてはなりません。個人の生活レベルでは、「ゴミを分別する、できるだけ出さない」「モノを大切につかう」「環境に悪いものは使わない」という程度で、本当にその行動が地球環境のためになっているのか実感することができず、もどかしく感じることも多いと思います。
しかし、個人の生活レベルではもどかしく感じるようなことでも、仕事のレベルにおいては自分の考えや方法を反映させることで、地球環境に貢献できることを実感できるかもしれません。デザインは新しい「モノをつくる」ことであると同時に、「モノをつかう」ことについて考える仕事でもあります。世の中には様々な仕事がありますが、デザインほど、これからの地球環境にとって重要な鍵となる仕事はないとさえ言えるかもしれません。これからのデザインに必要なことは、「単にモノのデザインをすること」、ではなく「そのモノの意味」、「そのモノのあり方」、「そのモノと人と環境との関係」をしっかりと考え、大量生産、大量消費を良いことと考えてきた従来のデザインの役割を見直し、人々の生活にとって本当に必要なモノ、環境を悪化させないモノを創り出すことではないでしょうか。

デザインには、人にとっての本当の豊かさを見出したり、環境を良くすることができるアイデアと可能性が多く秘められています。私たちデザイン学部の教員にはそのことを皆さんに伝える役目があります。これからの将来を担う若い世代から、デザインの力によって未来を変えることができる人がたくさん出てくることを期待しています。(デザイン学部 本郷信二)

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