東京工科大学　デザイン学部　ブログ

2. 受賞作品：No more Fukushima 2011.3.11

 

米国コロラド州立大学で開催された国際コンペティション

「The 18th Colorado International Invitational Poster Exhibition」

において、最優秀賞を受賞しました。

このコンペティションは、米国コロラド州立大学が主催し、1979年

から開催されているグラフィックデザインにおけるポスター

の国際コンペティションです。

本学部の末房志野先生が国際的な賞を２つ受賞されました。

末房先生の受賞コメントを２回にわけて紹介します。

1. 受賞作品：Earthquake Poster Support Project

米国のグラフィックデザインのジャーナルである「Graphis」の

「Graphis Poster Annual 2014」において、銀賞を受賞しました。

「Graphis」は1973年から米国で毎年発行されているグラフィッ

クデザインの国際的なジャーナルです。

今回、受賞した作品は、東日本大震災における「津波」をテーマに

した作品です。この出来事を風化させてはいけないということをコ

ンセプトに設定しました。

津波の恐怖は、波の力にどう抵抗することもできず、全てがのみ

こまれてしまうことだと考えました。

二度とこのような出来事が起きないでほしいという思いと、

被害で亡くなった方はどんな気持ちだったか、もし自分だったら

どんなに恐かったか、と想像しながら制作しました。

作品のタイトルになっている「Earthquake Poster Support Project」

は母校の先生が立ち上げたプロジェクトの名称です。

地震災害においてグラフィックデザインの中でとりわけポスターという

メディアは何ができるのか、ということを考えるプロジェクトです。

そのプロジェクトの展覧会に出品するために制作した作品でしたが、

世界のコンペティションに応募することで社会で広く発表し、このプロ

ジェクトの意義を探っていきたいと思います。